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■麹町慶進会
※麹町慶進会の考える幼稚園受験の出題内容とは?
 
これから幼稚園受験の出題内容を具体的に述べますが、幼稚園受験は基本的にペーパーを使用しない考査と考えてください。幼稚園受験は知力の部分だけでなく、三歳までに家庭でどのように手を入れてきたかを問われる受験です。年齢的に集団経験が少ないので、衣食住に関わる親の躾が見られます。家庭でも十分準備ができる受験ともいえますが、現実はなかなかそうもいかないようです。
 
(1)新しい環境に望む姿勢があるか。例えば、家ばかりにいないで不慣れな環境に連れていく機会をもつように心掛けてきたか。
 
(2)衣服の着脱が一人で出来るか。最初から無理ですが、少しずつ着替えを自分で出来るように練習をしなければなりません。私立や国立には制服があることを忘れてはいけません。洋服の選び方も重要です。着脱に楽な衣服だけでは困りますし、デザインばかりにこだわり動きにくい洋服ばかりでも困ります。
 
(3)靴の脱ぎ履きができるか。靴に左右があることを理解させ、革靴や運動靴なども自由に脱ぎ履きできるようにさせなければなりません。当然他人の家に伺う時の玄関先のマナーも大事です。
 
(4)食事の躾が身についているか。食べず嫌いの子供が昨今多いですが、これは親が作りだしてしまうものです。ちょっと食べることを愚痴るだけで、食べさせることを放棄するようでは困ります。我慢して食べると同時に箸や食器の使い方、椅子の座り方、汚さずに食べる方法など家庭で躾なければならないことは沢山あります。食欲は運動量の影響もありますから、活発な活動をさせることも肝要です。
 
(5)挨拶や受け答えができるか。最近は子供が少ないせいか、大事にしすぎて自分が家族の中心であるかのような振る舞いや発言をする幼児が多々みられます。犬を飼っている人にも多いのですが、自分を人間だと思ってしまうような育て方を子育てでもしてしまう母親が多いのです。家族や他人のような目上の人に対しての挨拶やハイ、イイエ、ありがとう、ごめんなさいなどの言葉をしっかりと身につけさせなければいけません。
 
(6)他の子供達と遊べるか。核家族で育った母親が中心の現代では、他人の子供と遊ばせることが苦手な母親が増えています。結局、母親が他者と付き合うことが不得手なために子供同志の付き合いが少なくなってしまうことが原因でしょう。内遊び、外遊びの両方をバランスよくさせるためには、母親の生き方上手が必要です。子供を通じて世間を広げることを心掛けて下さい。
 
(7)遊具を使って他の子供と遊べるか。公園にある遊具にしても、家庭内にある遊具でも他の子供とそれを共有して遊ぶことができるかは生まれ持った性格もあり、なかなか難しいものです。この年齢では本能が勝ちますから、自分の遊具を奪われることにたいして寛大ではいられません。それに伴う喧嘩も最近の親は早く手を出しすぎたり、適切な注意が出来ず、なかなか社会性の成長を促せないようです。「他者とどう折り合いをつけるか」「譲ったり譲られた時の挨拶」「他者の知恵が遊びを発展させる」等々のことは、親が子供同志の遊びで見守り、協力しながら適切な手をかけることで身につけていくものです。孫を心配しすぎる祖母のような関わり方や、無関心は社会性を育てませんね。機会を多くし他者との付き合い方を学ばせて欲しいのです。
 
(8)大人の話などを座って聞けるか。紙芝居や絵本などの読み聞かせをする場合、最後まで目を輝かせて見たり、聞き続けることは以外にできないものです。自分の興味があることならできるのですが、そうでもない場合我慢できない子供が多いのです。しかもそれを椅子に座らせたり正しい姿勢で床座りの姿勢を維持しながら続けることは、マンツーマンではなかなか身につきません。他の子供たちと一緒に話を聞いたり、見たりする多くの経験が自然にそれを可能にします。
 
(9)お遊戯やリトミックなどに楽しみながら参加できるか。社会性の発達を見るために考査で行われるものですが、初めてのお遊戯でもその楽しさを理解して参加するためには、慣れておかなければ躊躇してしまいます。頭で考えるよりは経験させることです。
 
(10)簡単やお絵描きや、塗る、貼るなどができるか。年齢的に高度が要求はありませんが、お絵描きや製作に対して楽しみながら取り組み、ある程度の指示を守りながら完成させる能力を必要とします。家庭でも素材を与え、自由に描いたり、切ったり貼ったりさせる機会を多く与えて下さい。
 
(11)数量分野の基本が理解できるか。数や量、大きさの違いの比較ができ、指示に対して適切な行動や答えを導き出せるかを問われます。三年保育ではそれほど高度なものは出題されませんが、一般の年少児並みの理解力は必要です。
 
(12)話の理解力と言語力の発達が未熟ではないか。これも数量分野と同じく一般の年少児程度の能力が必要です。言語の発達は個人差があり、特に女子の場合はその差が大きいだけに対話量を増やし正しい日本語で応答する能力を身につけさせたいものです。
 
(13)形に対する認識、形や物の構成力があるか。○△□などの形に対する認識や分類、またパズル形式の構成問題もよく出題されます。小学校受験のようにパーツは多くありませんが、パズルでは構成するために教材を回したり、組み合わせたりしなければ完成しません。又、物の形を完成させる場合は、その完成した姿が見えなければ構成しようがありませんから、物に対する知識も必要とします。
 
(14)自分の家族の名前、兄弟の人数などの知識を性格に把握しているか。発達の早い子供は、それだけでなく住所や電話番号なども覚えています。幼稚園に通園している場合は担任や友達の名前も同様です。そしてそれを相手に正しく伝える能力も必要です。
 
(15)何事に対しても前向きで取り組め、楽しんでいるか。初めての場所で相手の指示対して積極的な姿勢を持つことは、出来不出来の結果よりも大事なことです。これから何年もかけて教育していくわけですから、不十分な事は時間をかければ解決します。前向きで気持ちの良い姿勢や素直な態度は教師たちにとって最も好ましい姿です。子育てにとって大事なことは、子供を居心地の良い人的環境に置き、目的意識を持たせることだと思います。その積み重ねが子供たちに積極的な姿を生み出します。
 
まだまだありますが、2年保育受験ではかなりの完成度を要求されますから、受験をする事を決定した段階でご家庭が受験体制に入り、そのご家族の出来る範囲の中で精一杯の努力が必要になります。小学校の受験でも同様ですが、他人事のような姿勢では合格は望めませんし、子供を持たない方には理解の出来ないみっともない姿もさらけ出すことになるかもしれません。でも、それが本当の意味で親になるという事ですし、かっこつけていても何も生み出さないことを、受験が終わったあとに理解することになるでしょう。幼稚園や小学校受験ではご家庭の準備が整いこの方向で進もうという確信が生まれて、初めて余裕のある姿が生まれます。特に幼稚園では安定した精神状態を持って生まれた素直な子供と、おおらかな余裕のあるご両親の姿が望まれます。合格を望むばかりに自分の姿を見失った視野の狭いご両親にならないように注意して下さい。
 
 

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