■平成17年04月開校予定「帝京大学小学校 澤村教頭先生」インタビュー
■来春開校予定の「帝京大学小学校」について、お聞かせください。
◎帝京大学グループの建学の精神、「努力をすべての基とし偏見を廃し、幅広い知識を身に付け、国際的視野に立って判断ができ、実学を通して創造力および人間味豊かな専門性ある人材の育成を目的とする。」に則り、「知・情・意・体」のバランスの取れた児童の育成を目指します。
まず、教育目標として、

1. 強 く=最後までやりぬく心と体の強さ
2. 優しく=他人を思い遣る心の優しさ
3. 美しく=正しいことを行い、正しいことに感動できる心の美しさ
この大きな3つの目標を掲げ、具体的なものとして、「知」「情」「意」「体」を挙げたいと思います。

「知」とは?
基礎学力定着を徹底し、
高い水準の教科カリキュラムを組みます。

「情」とは?
学級経営、道徳の時間、特別活動等を通し、
安定した情緒の育成を目指します。

「意」とは?
教育活動全般を通し、強い意志や忍耐力、
判断力等の育成を目指します。

「体」とは?
学校保健活動および安全指導、体育の時間、
種々の校内外活動を通し、
健康な体の育成と安全な生活への能力の育成を目指します。

また、帝京大学小学校ならではの特色として
1. 生活の中での英語教育に力を入れます。
ネイティブ、による児童の生活に密着した会話中心の英語授業を行います。将来は、英語を話せる教員を多く採用していきたいと考えています。
(週2時間:年70時間を目標とします)

2. 最先端のコンピュータ教育を実践します。
今後の社会生活に欠かせないコンピュータに親しむ授業を行います。 最新式のパソコンを一人一台割り当てる予定です。

3. ゆとりある2学期制を採用します。
2学期制を採用することで、ゆとりある指導・教育を行います。

4. 大学との併設によるメリット(TA=ティーチング・アシスタントの採用)
大学が同キャンパス内にあるというメリットを最大限に活用します。教育学科初等教育学専攻の大学生をTA(ティーチング・アシスタント)に採用することで、きめの細かい指導・教育を行います。 サッカーや和太鼓・琴等を一緒に楽しみながら習得できるようになります。

5. 給食制度を採用します。
健康面・衛生面と、保護者の方々の負担軽減を考慮し給食制度を採用します。

6. スクールバスを採用(有料)します。
低学年次には体力と安全面を考慮しスクールバスを運行します。
(経路:聖蹟桜ヶ丘〜多摩センター〜大塚・帝京大学駅〜帝京大学構内を予定)
■澤村先生は暁星小学校に40年のもの間、教鞭を取られたのですね。新規開設される学校に、以前在籍された学校の特色をどのように反映されるのでしょうか?
◎暁星色をそのまま出すつもりはありませんし、暁星附属のような学校にするつもりもありません。ただし、暁星小学校での長年の経験を捨て去るのも無理なことですね。
■では、皆様が一番ご興味を持たれる入試に関して、少し、お聞かせいただけますか?

◎まず、現在の新設小学校に関しての、許認可状況についてですが、概ね、10月下旬に開設認可が下りるものと思われます。募集定員は男女20名の合計40名を予定しております。学校説明会の開催日程は、9月18日(土)・19日(日)13:00〜10月9日(土)10:00〜です。その際、入試要綱の配布は、出来ない状態です。出席者の皆様には、封筒に資料等の送付先を記載していただき、許認可が下り次第、直ちに郵送させていただきます。試験日程に関しては、11月3週〜4週の辺りを考えています。

■試験のレベルに関してですが、少し、お聞かせいただけますか?
◎ある程度のレベルは、必要と考えます。一次試験は、お子さまの持っていらっしゃる知能を調べさせていただきます。その後、お子さんの行動と面接において、指示に取り組む姿勢と、ご家庭での教育力を見たいと考えています。バランスの取れたお子さんを所望します。
■ある程度のレベルは必要になるのですね?
◎一次での見極めでは、最低限の土俵に上がっていただくことが必要と思います。その後の見極めでは、一次での結果も含めて、判断させていただきます。ただし、難解な問題や指示は出すつもりはありません。
■ 通学範囲に規制はありますか?
◎ 通学範囲を決めるつもりはありません。
■附属幼稚園に関してですが、どのようにお考えですか?
◎幼稚園からストレートに小学校に入学することはありません。ご希望のお子さんは、通常どおり試験を受けていただきます。理由として、幼稚園入学時のお子さんと、小学校に入学される時期のレベルは、大きく差があると考えます。附属幼稚園からの入学は、多くても2割前後が限界と考えます。
■帝京大学中学校への推薦はあるのでしょうか?

◎あります。系列3校に推薦できます。また、他校への進学も可能です。不幸にして結果の出なかったお子さんには、系列校への推薦もさせていただく予定です。チャレンジ精神は、歓迎されるものです。

■セキュリティーに関しては如何でしょうか?

◎まず、大学の敷地と小学校の敷地は別個のものです。しかし、同一場所に存在するのも事実です。総合的にお子さんの安全を図ります。まず、外部からの訪問者を監視する3台のカメラを設置します。また、入り口は4箇所あるものの、その内、3箇所は通常時は閉鎖し正門に関しては、登校の後は施錠します。訪問者に関しては、事務方がその都度監視し、カメラでチェックをし安全を図るものです。また、ガードマンが絶えず敷地内循環も実施しております。
■取材を行っての感想
 澤村教頭先生のお人柄でしょうか、安心して任せられる気持ちがしました。多摩地域独特の良い環境の中、伸び伸びと学べる環境造りを期待したいと正直に思います。試験日程を考えて頂ければ、学校が欲しているお子さん像が推察されますね。今秋、受験をお考えのお母さん、お父さん、学校説明会に参加されたら如何でしょうか!!
文責:木下 健藏