能の世界では、全て「礼に始まり礼に終わり」ます。お座敷で、正座をして、日本本来のご挨拶を、大きな声で致しましょう。
「扇」は中国から伝わった「団扇」を日本で改良し発明されたものです。少し前の時代には、季節を問わない必需品でした。簡単な「扇の扱い方」をお勉強します。
★ 体験
能は歌と舞いで表現する、いわばオペラとバレエを一緒にしたような劇です。その謡いと呼ばれる歌や語りの部分、また舞いと呼ばれる踊りの部分を実際に実演していただきます。舞いのみを能の中から抜き出し、独立させたものを『仕舞』と呼びます。
謡能の演目の一つ『猩々』の中から、「秋の夜の杯…」で始まる短い謡を謡います。
仕舞同じく『猩々』の「影も傾く…」の後半部分を仕舞として舞います。
まずは保護者とご一緒に、謡を覚え、最後に保護者の地謡(バックコーラス)で、お子様に舞っていただきます。
★能面と能装束
能は面を付け、豪華な装束をまとって演じられます。これらの面や装束もそれ自体が大変芸術的価値の高いものです。今回は親子教室ですので、「子方」と呼ばれる子役用の装束を用意しました。間近でどのように着るかをご覧いただきます。 |